乳がん検診には命以外にも利点がある。

肌寒いとは言え、澄んだ空気が気持ち良い季節になりました。

皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 

さて、先日乳がん検診へ行ったとブログに書かせていただきました。

乳がんは今、日本で最も増えている癌の一つですが早期発見できた時のメリットは

 

●完治ができる

●自分の希望する治療方法が選べる

●乳房(おっぱい)を温存できる

●再発防止にもつながる

 

という、可能性がすごく高いということです。

 

 

わたしの母は18年前の60歳の時、定期健診の際に多発性乳がんと診断され手術をしております。

多発性乳がんとはチョコチップよりも小さい癌が無数に乳房にでき、一つの乳房は全摘出

もう一つの乳房は一部の癌を切除するという診断が母、そして家族に下されました。

 

そして、母が下した決断は両方の乳房を全摘出するということでした。

 

当時、30歳のわたしは 「 本当にそれで良いの? 一つは一部の癌だけを取って温存できるんよ。 」

 

命のこともすごく大切だけど、これから母が女として生きていくことの気持ちを考えるとわたしなりにすごくすごく悩みました。

 

でも母の答えは

「 嫌やねん! 片方微妙に残して後々再発におびえて生活するのは。もういらん! 」

 

と、突っぱねられました。

 

担当医の先生から直接わたしに

「 後々転移ということを考えると、お母様のご決断は医師として頭が下がる思いです。

でももし、術後やっぱり返してほしいとおっしゃってもお返しはできないですからご家族でもう一度ご相談下さい。 」

 

と、念をおされました。

 

それでも母の答えは両方全摘出。 まだしつこく言うわたしに最後は

「 あんたが赤ちゃんやったら残してる。 でも、あんたもういらんやろ? あんたまだいるん? 」

 

本当に、人間は人それぞれの考え方や価値観があり、家族と言えども本人の意思が最優先です。

両方全摘出するのが潔いとも思わないし、即、決断した母が偉いなんても全く思わない。

自分自身の身体であって、自分が納得し自分が決断すべきだと思います。

 

ただこんな強い母でも、声を殺し一人で泣いていたのを今でも鮮明に覚えています。

 

あれから18年、転移することもなく何事もなかったように暮らしております。

 

現在、12人に1人の割合で乳がんになるといわれ、親近者で乳がん患者がいた場合、

乳がんになるリスクは2倍というデーターがあります。

 

わたしは母が乳がんだったため人より乳がんになるリスクは極めて高く、残念ながら出産経験もない。

もっとリスクは高まるでしょう。

 

もし、わたしが乳がんに対して意識が低く、定期健診も怠り極めて末期の状態で乳がんが発覚した場合

死亡していまうリスクも考えられます。

 

母の様に、悲しむ娘はわたしにはいませんが、もし、もし、わたしが母より先に命が尽きてしまったら

この先、母は自分が死ぬまで自分を責め、わたしを思い出した時に涙するでしょう。

 

それは娘として辛すぎる…。

 

だから、わたしは1年に1回乳がん検診に行くのです。

防げることなら防ぎたい。万が一なっていたなら早期発見したい。

 

人それぞれ、生きる理由も違うし、生きる意味も違う。家族構成も違うし、置かれている立場も違う。

 

自分のため、家族のため、大切な人のため検診という行動を起こすことは意味があることだと思います。

 

見つかることが怖いのではなく、知らないままにすることが怖いとこだと思いませんか?

PTビューティー神田りさ子♪